【マジで人生変わる】簡単!!欲求に勝てるようになる方法ー前編ー|大学生のブログ|大学生おすすめの本
大学生のブログ|大学生おすすめの本#12
ポケモンって神ゲーやなと改めて痛感しているサイです。
今回は,「欲求に勝ち,悪い習慣をやめる方法」を紹介します。
参考図書:NPO法人ヒューマニティ理事長 小早川明子先生『やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術』
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=「意志が弱いから」は正しくない=
「いっつも食べ過ぎちゃうんだよな~」
「我慢しようと思ったのに,またスマホ見ちゃったな~」
「今の時代,たばこなんて吸ってられないよな~」
なんてこと,みなさんは考えたことありませんか?
やめたいのに,「ま!いっか」と何度心の中で言ってきたことでしょう。その度に,自分の「意志」の弱さに悩んだこともあると思います。
ロシアの医学・生理学者パヴロフは,人間の脳には「2つの中枢神経系」があると説明しています。
それは,「無意識的な」神経系と「意志的な」神経系の2つです。前者を「第1信号系」,後者を「第2信号系」と言います。
「第1信号系」は動物全体に備わっており,「第2信号系」は人間だけが持つものです。
「第1信号系」は,環境からの「刺激」に対して「反応」します。「刺激」と「中枢作用」,「反応」によって「反射」を構成し,その「反射」に対して「刺激」を得る...というように,「刺激」と「反応」と「反射」が連続的に起こります。
「第1信号系」は,この反射連鎖により行動をコントロールしています。「第1信号系」は,「防御」「摂食」「生殖」において働き,それらに成功した行動が同じように再現されるように働きます。
「第2信号系」は,失敗を重ね成功にいたるという作業を繰り返したことにより生じ発達した,「意識的な」コントロールシステムです。
私たちが,主に「防御」「摂食」「生殖」に成功すると,脳は「生理的報酬」というご褒美をもらいます。
例えば,「家を出て」「仕事に行って」「上司に怒られて」「残業して」「飲み屋に行って」...「飲酒をした」とします。
すると!
アルコールにより血中濃度は高まり,その薬理作用によって「生理的報酬」を得ることができます。
「第1信号系」によって,成功した行動が同じように再現されるように働くので,ここで,この反射連鎖が脳に保存されるんですね。
これが続くと,朝起きた時から夜の飲酒を体は求めるまでになります。これを後天的な反射という事で,「適応行動」と言います。
また,「生理的報酬」は「防御」「摂食」「生殖」以外でも生じることがあります。例えば,アルコールやクラスで一番になったなども報酬になり得ます。これにより,それらの行動が「第1信号系」に定着します。
私たちが,動物的な「第1信号系」による行動への影響が0ではない以上,純粋な「意志」は存在せず,本能で動いていると考えることができます。
そもそも「意志」とは,「第1信号系」と「第2信号系」の作用の結果によるものです。
そのため,単純に「意志」を強くすればいいという話ではないんですね~
「意志」の問題ではない以上,「第1信号系」に対して何らかの行動をとる必要がありそうです。
ちなみに...
「飲みに行きたい」と考えるのは「第1信号系」で,「飲んではダメだ」と考えるブレーキとして「第2信号系」はありますが,「生理的報酬」を多く得ているほど,「第1信号系」に軍配が上がりやすくなります。
この時が「分かってんだけど...やめられないわ」って状態です。「第2信号系」は,「第1信号系」に負けるとその欲求を肯定するように働きます。
「今日は,頑張ったし...」「不倫も愛の形だよね...」とかですね~
=生理的報酬は広く考えられる=
はるか昔,死が身近にあった人間にとって「生きている」というのは,もっとも「防御」に成功した状態である言えます。
例えば,「嫌なことをされているのにその人を避けられない」という場合を考えてみましょう。
おそらくその人の過去に,同じように「嫌なこと」をされたのだと思います。しかし、今「生きている」つまり「防御」に成功したわけです。それにより,生理的な報酬を得たわけですね。
危機的状況からの生還は1回で定着するようです。これで,「防御本能」や「自傷行為」,「DVを受けている妻」といった様々なことが説明できるようです。
このように,「生理的報酬」は広い意味を持った言葉と捉えてよさそうですね。
さて...長々と語ってきましたが今日はお腹いっぱいでしょう。
次回は,実際にどうすれば「欲求に勝てるようになるのか?」「悪い習慣をやめれるのか?」を解説します~
以上でーす。