サイの学校

教育・教員のいろは

インクルーシブ教育と理科教育

  

 

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こんにちは~  シロナです。

 

どうもサイです。

 

今回は,インクルーシブ教育と理科について考えてみましょう

 

 

 

 

本日のテーマ

インクルーシブ教育と理科教育

 

 

 

 

 

 

 

インクルーシブ教育とは?

 

 

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インクルーシブ教育というコトバは,

2006年12月の国連総会において,

障害者の権利に関する条約で登場しました。

日本では,2012年の中教審答申で有名になりましたね。

 

インクルーシブ教育とは,

人間の多様性を強化し,障がい者が自由な社会に,

効果的に参加することを可能にするため,

障がいのあるものと,障がいのないものとが

共に学ぶ教育のことです。

 

2012年の中教審答申に続き,

2013年に障害者差別解消法,

2014年に「障害者の権利に関する条約」に批准するなど,

障がい者の権利がより重視されるようになり,

教育においてはインクルーシブな視点をもった教育の実施が,

求められるようになっていきました。

 

今日話題となっている

一人ひとりに個別最適化された教育を目指した

GIGAスクール構想にも,

インクルーシブ教育の要素が含まれているでしょう。

 

 

www.sai-edcation-lib.com

 

 

 

 

理科とインクルーシブ教育

 

 

では,理科という教科と

インクルーシブ教育について考えてみましょう。

 

理科においてインクルーシブ教育を考える場合,

よく実験・観察においてのインクルーシブ教育が,

授業実践などで紹介されることが多いです。

 

確かに,実験・観察は,理科特有の活動であるため,

インクルーシブ教育と実験・観察について,

特に深く考える必要がありそうです。

 

支援が必要な子どもたちに,実験・観察を行わせるとき,

よく陥ってしまう間違いの代表例は,

「まぁ。これをしとけば大丈夫だろう」と

実験・観察の操作や考えることを単純化することです。

 

これでは,学習指導要領にあるような,

理科で大切な見通しを持った実験・観察を行うことはできません。

 

インクルーシブ教育といっても,

なんでもかんでも,

簡単にすればよいというわけではありません。

 

では,どうすればよいのか?

 

これはとても難しい問題です。

今でも,色々な教育実践が行われているわけですから。

 

ある授業実践の報告で,

課題ではなく魅力に目を向けようと思った

という報告を聞いたことがあります。

 

確かに,私たちは授業を考える際,

「何ができないか?」で考えてしまうことが多いかもしれません。

 

その人の魅力は何なのかを考えて,

授業や教材を作ることは,1つの筋道になるかもしれませんね。

 

 

 

 

理科でインクルーシブ教育を行う意義

 

 

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理科でインクルーシブ教育を行う意義を考えてみましょう。

 

理科は,自然科学を基盤とした教科であり,

上述したように実験・観察などが,

大きな特徴として挙げられます。

そのため,感覚が非常に大事になってくるのではないでしょうか。

 

たとえば,実験・観察では,視覚が重要になってきます。

スケッチをするときには,

脳のはたらきが重要になってくるだろうし,

耳を使って虫や鳥の音を聞くこともあるでしょう。

 

このように,理科では諸感覚はとても重要です。

しかし,支援が必要な子どもたちのなかには,

健常者と同じ感覚ではない場合もあるでしょう。

 

理科を通して,感覚を共有したり,

感覚を尊重したりできると,

お互いにとってインクルーシブな視点で

理科教育を行う意味があるのではないかと思います。

 

教育の目的である「人格の完成」にも

通じる部分ではないでしょうか。

 

 

 

 

バリエーションが重要

 

 

理科とインクルーシブ教育について話してきましたが,

最後に1つだけ重要なことを紹介します。

それは,「バリエーション」を忘れないことです。

 

私たちは最良の教材であったり,

最高の授業方法を見つけようと,

研究をしたり授業実践をしたりしています。

 

そして,こんな素晴らしい教材がありました!!

こんな方法を考えました!!と報告し合います。

 

しかし,それぞれの子どもに100%適した

1つの教材や方法なんてものは存在しません。

 

そのため,もし○○がダメだったらこれで!,

もし○○を苦手としているならばこれかな?と,

実際の授業のレベルで臨機応変に対応できるように,

理科教育の在り方にバリエーションを

持たせておくことが重要になるでしょう。

 

特に,理科の実験・観察は,

視覚を中心としたものが多いです。

目が見えにくい人や,見えない人には,

実験・観察を普通の人と同様に行うことは難しいですよね。

弱視の子どもたちに授業をしている動画は,

yotubeで見ることができます。

少し覗いてみてください。

いろいろな発見があると思いますよ。

 

 

 

 

今回は、

インクルーシブ教育と理科教育

というテーマでやっていきました。 

 

内容としては...

 でしたね。

 

 

 

 

では、また次回お会いしましょう!!

以上でーす。

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

サイの部屋へようこそ。

ここまで読んでいただいて

ありがとうございます。

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