サイの学校

教育・教員のいろは

教育課程とカリキュラム

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こんにちは~  シロナです。

 

どうもサイです。

 

最近,カリキュラム・マネジメントについて勉強しているんですよ ♪

 

でも,カリキュラムとか,教育課程とか...色々とややこしいです

 

今回は,教育課程とカリキュラムについて学んでいこう~

 

 

 

 

本日のテーマ

教育課程とカリキュラム

 

 

 

 

カリキュラムと教育課程は,

似たようなコトバとして使われています。

教育課程というと高校まで,

大学はカリキュラムといったイメージがありますよね。

今回は,そんな教育課程とカリキュラムについてまとめました。

 

 

 

 

教育課程とは?

 

 

教育課程について,文部科学省のHPでは,

以下のように示されています。

 

教育課程とは,学校教育の目的や目標を達成するために,教育の内容を子供の心身の発達に応じ,授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画  

 

 

教育課程の特徴

 

各学校の校訓や学校教育の目的・目標を達成するために設けるもの

そこに通う子どもたちの心身の発達に合わせて教育内容を編成したもの

授業時数などを加味して作った各学校ごとの教育計画

各学校が独自に編成するもの

 

 

 

 

カリキュラムとは?

 

 

カリキュラム(curriculum)は,

元々競馬の滑走路を意味する

ラテン語cursumを語源としています。

 

転じて「年次計画」や「指導計画」,「時間割」といった

プランを意味する言葉として使われています。

 

 

 

 

教育課程とカリキュラムの違い

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カリキュラムの和訳として,

教育課程がとらえられることが多いですが,

教育課程=カリキュラムと考えるのは間違いです。

 

 

カリキュラム(curriculum)の広義の意味として,

all intended and unintended learning in school, college and university

というのがあります。

学校におけるすべての意図された学びと

意図されなかった学びという意味です。

 

で、教育課程はどうだったかというと,

「学校教育の目的や目標を達成するために,

教育の内容を子供の心身の発達に応じ,

授業時数との関連において

総合的に組織した学校の教育計画」でした。

 

比べてみると,カリキュラムの中に教育課程は内包されています。

 

 

顕在的カリキュラム潜在的カリキュラム

用いてこれらを区別することが多いので,

こちらも説明しておきます。

 

顕在的カリキュラムとは,

まさしく教育課程のことです。

これに対して,潜在的カリキュラムとは,

子どもが無自覚に学習する価値内容です。

 

例えば,男子生徒には厳しく指導をして,

女子生徒には優しく指導をする教師がいたとします。

一部の子どもは,ここから男性には厳しく,

女性には優しく怒ることが正しいと無自覚に学習します。

 

これが潜在的カリキュラムです。

そして,顕在的カリキュラムと

潜在的カリキュラムを合わせて,

カリキュラムとして考えます。

 

そのため,教育課程とカリキュラムは包含関係にあるということです。

 

 

 

 

カリキュラム・マネジメント

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最後にカリキュラム・マネジメントを紹介します。

カリキュラム・マネジメントは,

2008年の中教審答申から登場したコトバです。

今では,知らないとマズイ言葉です。

 

カリキュラム・マネジメントとは,

教育課程に基づき組織的かつ計画的に

各学校の教育活動の質の向上を図っていくことです

教育の質の向上で,教育課程を重視するということです。

 

 

文部科学省のHPには,

カリキュラム・マネジメントを行う際のポイントが

3つ挙げられています。

 

1つ目は,教科横断的な視点を持つこと

教科横断的な視点とは,

教科の垣根を超えた視点を持つというコトです。

ダイヤモンドを例にしてみましょう。

社会において,ダイヤモンドは

南アフリカ共和国でよくとれるモノと学習します。

しかし,理科においては炭素Cの同素体として学習します。

このように,同じダイヤモンドでも

教科によって視点が違います。

教育課程においては,

この教科等横断的な視点が重要になります。

 

2つ目は,PDCAサイクルを回すこと

教育課程とは,あくまで計画です。

やって終わりとするのではなく,

何が良かったのか?何が悪かったのか?

どうすべきか?と改良していく必要があります。

 

3つ目は,人的・物的資源や地域等の外部の資源を活用すること

 

 

では,なぜカリキュラム・マネジメントが

重要視されているのでしょうか?

 

理由の1つとしては,学習指導要領があります。

教育課程の基準を公示するものとして,

学習指導要領が存在します(学校教育法施行規則)。

 

この学習指導要領は,

全国で同じ内容を学習させることで,

教育を一定レベルでそろえる一方で,

各学校の「らしさ」を消しています。

それは伝統であったり,校訓であったり,

地域であったり,子どもの様子であったりと色々です。

 

各学校の特色を生かした教育課程を編成・実施するために,

カリキュラム・マネジメントが重要視されています。

 

 

 

 

今回は、

教育課程とカリキュラム

というテーマでやっていきました。 

 

内容としては...

 でしたね。

 

 

 

 

では、また次回お会いしましょう!!

以上でーす。

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

サイの部屋へようこそ。

ここまで読んでいただいて

ありがとうございます。

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