教師なら『幸せになる勇気』を一読しよう!
お久しぶりです。
前回の続編になります...
『幸せになる勇気』もおもしろいです ♪
本日のテーマ
教師なら『幸せになる勇気』を一読しよう!
参考文献
岸見一郎,古賀史健『幸せになる勇気』
幸せになる勇気とは?
『幸せになる勇気』は,岸見一郎と古賀史健の共著による,
「アドラー心理学」を解説した書籍です。
『嫌われる勇気』では,哲学者と若者の会話を通して,
アドラー心理学を分かりやすく解説されていました。
『幸せになる勇気』では,その会話から3年後の話で,
教師となった青年が,再び哲学者と議論します。
青年が教師になったということで,
日々の教師生活の問題をアドラー心理学の視点から
議論しているところが,興味深いです。
『嫌われる勇気』に負けないくらい学びがあります。
⇩ 嫌われる勇気? ⇩
アドラー心理学とは?
アドラー心理学とは...
3大巨頭の1人として,世界的に有名な人物です。
デール・カーネギーの『人を動かす』『道は開ける』や
スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』といった名だたる著書に,
このアドラーの思想は見られます。
⇩7つの習慣?⇩
アドラー心理学 ✖ 教育
ここでは,教師の悩みを3つ取り上げて,
アドラー心理学の視点から解決していきます。
教育の入口
アドラー心理学における教育の目標は「自立」です。
日本の教育の目的が,人格の完成を目指し,
国家や社会の形成者としての国民の育成であるため,
日本の教育の文脈でも同様に話ができそうですね。
⇩ 目的と目標の違い ⇩
教育を「介入」ではなく,
「自立」に向けた援助であると考えた時に,
教育の入口は尊敬であると
アドラー心理学は述べています。
目上の人に対して子どもが行うものではなく,
教師が子どもたちに対して
尊敬の念を持つということです。
そして,たとえどんな問題児であっても
尊敬する必要があります。
では,尊敬とはそもそもなんでしょうか?
本書では,尊敬について
「人間のありのままに見て,
その人が唯一無二の存在であることを
知る能力のことである」と紹介しています。
目の前の子どもを,
変えようとも操作しようともせず,
ありのままのその人を見るということです。
この時,「他者の感心事」に
関心を寄せることが第1歩になります。
例えば,TikTokを見て楽しんでいる子どもに,
「こんなの見て何がオモシロいのかね~」と思いながら,
「遊んでないで○○しなさい」と叱るのではなく,
自分もTikTokをダウンロードしてみてください。
きっと,「だからやめられないのか!」
「だからハマるのか!」と色々な気づきがあるはずです。
特に,日本人は,知らないコトや特異なモノを拒否して,
叩きがちなので気をつけたいですね。
学級のカタチ
ここでは,学級の在り方について,
教師と生徒の関係について説明します。
学級は民主主義国家であるべきと,
アドラー心理学では述べています。
ここでは,子どもが国民であり,子どもが主権者です。
この民主主義国家では,教師は大統領や首相ではありません。
なぜなら,子どもたちの投票によって,
その職についたわけではないためです。
しかし,多くの教師は独裁者として,
学級に君臨しています。
そのため,学級の腐敗が起こると,
『幸せになる勇気』では指摘されています。
確かに,国家をイメージした時には,
独裁者よりも民主的な方が幸せそうだと,
無意識にも感じ取っていますが,
学級においては教師のワンマン経営が多いのは興味深いです。
叱る教育
叱るのか?ほめるのか?というのは
教育においてよく議論される話です。
「ほめるべき」「しかるべき」と意見が様々で面白いですが,
アドラー心理学では賞罰教育を批判しています。
色々な理由が示されていますが,
1つに賞罰とは上の者が
下の者に対して行うものであるためです。
これは,学級のカタチにも通じる話ですね。
確かに社会的には,
教師が上で子どもが下という認識が
あるのかもしれません。
しかし,人間や生命の価値でいうとそこには,
上も下もないはずです。
つまり,対等な立場で「あいつはすごい!」とか
「あいつはおかしい!」とか言うのって変じゃない?
とアドラー心理学は言っているわけです。
正直,教師よりも優れた能力を持つ子どもはいるし,
教師よりも素晴らしい人格の持ち主もいるでしょう。
逆に,まったくわけのわからない(と感じる)理由で,
叱りつける教師もいますよね。
自分は100%正しいとか,
自分はこいつらより偉いんだという姿勢は,
持たないようにしたいですね。
ちなみに叱る教育について,
アドラー心理学は意味がないと一蹴しています。
毎日叱っても治らないのは,
叱ることに意味がない証明であるというわけです。
前回,怒るというのは,
相手を威圧するために行っていると述べました。
「叱ること」も「怒ること」と同じで,
冷静にコトバで話し合うことなく,相手を威圧しており,
コミュニケーションをとることをさぼっています。
このような関係では,
よい師弟関係など築けぬだろうと
アドラー心理学は述べています。
今回は、
教師なら『幸せになる勇気』を一読しよう!
というテーマでやっていきました。
内容としては...
でしたね。
奥が深く全部を語ることはできませんでした。
教師や人の親には読んでもらいたい1冊です。
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では、また次回お会いしましょう!!
以上でーす。
P.S.
サイの部屋へようこそ。
ここまで読んでいただいて
ありがとうございます。
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